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(5)非常処置
索切れの処置
突然、曳航索が切れたり、またはウインチや曳航装置の故障によって、曳航が停止することがある。
1)心構え。「非常事態というものは、常に発生する可能性がある。」という考えをもっていなければならない。不幸にも、そんな事態が発生したら、反射的、無意識的に操作を行なわず、少なくとも、数秒以上の時間を置き。冷静に慎重に処置しなければならない。場合によっては、地上からの信号等に充分注意して処置する。
2)判断とその処置。緊急の場合、あわてて索を離脱するような操作をせずに、まず必要なことは、機首の位置を正常の滑空姿勢にすることである。次に、自機の高度と滑空場に対する自機の位置によって、判断と処置が異なる。3−54図は、索切れ等がどのような状態で起こるかによって、それに基づいて発生する事故の内容を示している。

137-1.gif

索切れの場合

 

 

 

 

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